治療・仕事・暮らしを分断しない。 がん経験者と社会をつなぐ共創プラットフォーム。
治療と仕事の両立に悩み、本来の力を発揮しきれずにいる方が多くいます。
私たちは、治療を続けながらも「働くこと」「社会とつながること」を諦めなくていい未来をつくるために設立されました。
それは、個人の尊厳を守る取り組みであると同時に、深刻な人手不足という社会課題に対する現実的な解決策でもあります。
この理念をかたちにする手段が、実態のある健康経営です。
私たちが考える健康経営は、単なる福利厚生や制度づくりではありません。
社員一人ひとりの人生や治療と向き合い、「困難な状況でも安心して働き続けられる」環境を整えること。
その積み重ねが、従業員の安心やエンゲージメントを高め、結果として企業の価値や持続的な成長につながります。
現在、健康経営は形式的に導入することも可能ですが、現場の不安や葛藤に寄り添えなければ意味がありません。
病気になったとき、何が不安なのか。どうすれば働き続けられるのか。
それに応えるには、制度だけでなく、確かな労務管理と伴走する仕組みが必要です。
私は47歳でがんの告知を受け、今も治療を続けながら活動しています。
当事者だからこそ分かる現実と、専門的な知見を掛け合わせ、本当に機能する健康経営を新潟から実装していきます。
この想いに共感し、共に「分断しない社会」をつくってくださる法人会員を募集しています。
がんサバイバー支援がもたらす、
企業の持続的成長への価値
従業員のがん両立支援への取り組みは、単なる福利厚生や慈善活動ではありません。
それは、企業の根幹を成す人材と組織文化に投資し、未来に向けた持続的な成長基盤を築くための、極めて重要な経営戦略です。
「従業員の生命と健康を守る」という企業の基本的な責任を果たすことに加え、今や2人に1人ががんを経験する時代において、がんサバイバーの就労支援は重要な社会課題です。この課題解決に積極的に取り組むことは、地域社会の一員としての企業の使命を果たすこと(コーポレート・シチズンシップ)に直結します。これは、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」や目標8「働きがいも経済成長も」にも貢献する活動であり、企業の社会的存在価値を高めます。
消費者が製品やサービスを選ぶ際、その企業の姿勢や価値観を重視する傾向は年々強まっています。従業員の困難に寄り添い、大切にする企業文化は、「人を大切にする信頼できる会社」として社外に伝わります。このようなポジティブな評判は、メディアや口コミを通じて広がり、顧客や取引先からの信頼を醸成し、他社との明確な差別化要因となって企業のブランドイメージを大きく向上させます。
自分や同僚が万が一がんと診断された時、「この会社なら、治療をしながらでも安心して働き続けられる」という信頼感と心理的安全性は、従業員のエンゲージメント(仕事への熱意や貢献意欲)を飛躍的に高めます。会社が困難な状況にある社員を見捨てないという姿勢を具体的に示すことで、従業員は自社への誇りと帰属意識を深め、組織全体の一体感と士気の向上に繋がります。
経験とスキルを積んだ従業員の離職は、企業にとって計り知れない損失です。治療を理由とした離職を防ぎ、働き続けられる環境を整備することは、貴重な人材の流出を食い止めるための効果的なリスクマネジメントです。さらに、「社員の健康とキャリアを長期的に支える会社」であることは、就職・転職市場において強力なアピールポイントとなり、優秀な人材を引きつけ、採用競争力を高めることにも繋がります。
がんという身近な病気への支援は、組織内に「健康」について考えるきっかけを与え、従業員一人ひとりの健康意識を自然に高めます。検診の重要性や生活習慣への関心が高まることで、組織全体の生産性向上や医療費の抑制にも貢献します。これは、経済産業省が推進する「健康経営」の理念を実践する、非常に具体的で説得力のある取り組みとなります。(※「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。)
がんの治療経験は、その人に独自の視点、困難を乗り越えた強さ、そして深い共感力をもたらします。このような多様な経験を持つ人材が、その能力を最大限に発揮できるインクルーシブな職場環境は、組織内の同質性を打破し、新たなアイデアやイノベーションを生み出す土壌となります。がんサバイバーを含む全ての従業員が公正に扱われ、尊重される職場こそが、変化の激しい時代を勝ち抜くための持続的な成長の原動力となるのです。
がんとともに、自分らしく働き、
暮らせる社会を新潟から。
私たちは、がんという病を経験した方々(がんサバイバー)が、治療と仕事、
そして自分らしい生活を諦めることなく、安心して暮らせる社会の実現を目指しています。
個人のエンパワーメントから、企業・地域との共創まで、
多角的なアプローチで「がんとの共生」を新潟の地に根付かせていきます。
がんは「長く付き合う病」へと変化しており、私たちは治療と仕事の両立や新たなキャリアを願う方々へ、きめ細やかなサポートを提供します。専門のキャリアコンサルタントによる個別相談では、治療状況や価値観の変化などを丁寧に伺い、その人らしいキャリアプランを共に描きます。さらに、復職・再就職支援プログラムでは、書類添削や面接対策、企業との調整までをサポートするほか、仲間と交流できるグループワークを通じて心理的な孤立も防ぎます。
従業員のがん罹患は、今や一部の企業だけの問題ではなく、すべての企業が直面しうる経営課題です。私たちは、治療と仕事の両立支援を「守りの対応」ではなく、企業の持続的成長につながる人材戦略としての健康経営と位置づけています。柔軟な休暇制度や在宅勤務といった制度設計に加え、管理職研修や社内対話を通じて「困ったときに支え合える」「お互い様と言える」組織風土の醸成までを一体的に支援します。制度だけが先行する健康経営ではなく、現場で実際に機能する仕組みづくりが私たちの強みです。こうした両立支援と健康経営の充実は、従業員の安心感とエンゲージメントを高め、優秀な人材の確保・定着につながるだけでなく、企業価値そのものを高め、結果として競争力の強化に寄与します。治療・仕事・暮らしを分断しない。その実装を、企業と伴走しながら支援します。
当事者、ご家族、企業が一人で悩みを抱え込まないよう、繋がり、学び合える多様な場を創出します。具体的には、同じ経験を持つ仲間と不安や思いを共有し合う「交流会(ピアサポート)」を定期的に開催し、明日への活力を得られる場を提供します。あわせて、治療と仕事の両立に役立つ公的制度の活用法や心のセルフケアなど、専門家を招いた実践的な「テーマ別セミナー」も開催します。
本事業に賛同いただく企業間のネットワークを構築し、両立支援のノウハウ共有やビジネスマッチングの機会を創出します。この連携による企業の持続的成長が、がんサバイバーの安定した雇用に繋がる好循環を目指します。
がんサバイバーとそのご家族が、治療中も治療後も地域社会との繋がりを感じながら安心して暮らせるよう、地域ぐるみで支える革新的な仕組みとして「にいがたキャンサーパス(仮称)」を構築します。地域の飲食店や美容室などにご協力いただき、パスを提示することで特別なサービスを受けられるようにします。これは、サバイバーの負担を軽減するだけでなく、協力店にとっても新たな顧客開拓や社会貢献に繋がる「三方よし」の取り組みです。
当法人の活動を安定的・継続的に行うため、会員企業様と連携し、新たな財源を確保する仕組みとして寄付型商品を企画・開発します。「この商品を買うことが、がんサバイバーの応援に繋がる」というストーリーをのせ、消費者は日々の買い物を通じて気軽に社会貢献でき、企業は売上向上と社会貢献を両立できます。この取り組みを通じ、がんとの共生社会への共感の輪を新潟全体に広げていきます。
まだ生まれたばかりの小さな団体ですが、この志を共有し、
活動の第一歩から共に歩んでくださる皆様のご参加を、心よりお待ちしております。